僕が社畜にいた時に出会った企業戦士の話
どうもエリンギです。
今回は僕が完全に人間としての心をなくし奴隷として王に仕えていたころの話です。
はじめに
みなさんは企業戦士という言葉をご存知ですか?企業戦士とは会社のために自らの身も家庭や家族も顧みず働く社員のことを指します。
ホワイト企業や大企業ならば働く時間が限られており頭数も多いので企業戦士の割合は低いのではないでしょうか?やはり中小零細企業において多く存在が発見されるようです。
僕が以前いたブラック企業にもその企業戦士が一人いました。そして大方がその戦士を嫌っていました。僕も嫌いだったうちの一人です。
そして何より僕の運が悪かったのが、その企業戦士の直属の部下になってしまったことです。
今回はその体験をもとに企業戦士の生態を記事にしていきたいと思います。
最初は面倒見の良いお兄さん、最初はね
入社したての時はとにかく面倒を見てくれます。僕だけでなく同期の新人も、僕以降の新人にも。とにかく気を配り、接しやすいように会話してくれます。
年も一回り離れているくらいなので、面倒見の良いお兄さんって感じで接してきます。
だけど関わってくると分かるのですが、戦士の目的は部下の面倒を見ることなんかではなく、社長へのアピールなだけ、ただそれだけです。
「あいつは面倒見がいいな」「あいつは気が利くな」そう社長に思われるための道具として新人を利用します。
実際新人のことなんてどうでも良いのです。陰で悪口のオンパレードです。それが社長の目の届く範囲だと態度が180度変わります。
戦士としてもはや本当に仮面被ってるんですか?ってくらい人格が変わります。
ただ1年もすれば若い人も彼の本質に気づくので、自然と距離は遠くなっていきますね。
誰よりも早く来て誰よりも遅く帰る
まあ、まじめと言えばまじめですが・・・。それに付き合わされる部下は溜まったものではありません。戦士がよく口にしていた言葉に「上司より先に帰る部下がどこにいるか!」というのがありました。なので部下は当然帰れないし、その戦士の上司も戦士(部下)が帰らないので上司も帰れません。そもそも社長が帰らないので誰も帰りません、完璧な悪循環です。
これは本音かどうか分かりませんが、「家にいるよりも会社にいるほうが気が楽」と戦士が言っていたことがあります。この戦士、結婚して小さいお子さんが二人います。この言葉の真意は分かりませんが、家庭が円満でないのなら戦士が遅くまで会社に残るのも合点がいきますよね。家でストレス貯めるよりも会社で社長のポイント貯めたほうがよっぽど戦士にとっては価値があるのでしょう。
楽な仕事は自分でやり面倒なのはうまいこと部下にやらせる
これが本当に嫌でした。課ごとの会議では課長と戦士が仕切るので課の中の分担はなんでも調整し放題なのです。
彼の得意先をみると本当にやりやすい先しかありません。しかし、やる作業の多い得意先や癖のある先、売り上げがほぼないような先、過去に面倒ごとなどがあった先などは全て部下にやらせます。戦士は課長を抑えているので何でもし放題なんです。その会議でよく言っていたのが「難しい先ほど若い人のほうがうまくいく。」「売上が低いほうがのびしろがある。」「若いうちにやるほうが勉強になる。」でした。なぜか戦士が言うと詐欺師のフレーズのように聞こえるんですよね。
当然部下のことなど微塵も考えておりません。戦士は自分がやらなければ良いだけなのです。
それにあらかた会議の前に課長と戦士とで話し合っているので、二人以外の僕らはもう決まっていることを伝えられるだけという会議です。課長以外に戦士の上司もいるのですが、僕たち若い人も含めて誰も反論しません。
それは会議が夜の9時くらいにだいたい開かれるからです、しかも唐突に。そう、早く帰りたいから誰も反論しなかったのです。
陰口大好きだけどその倍以上陰口を叩かれてるしそれに気づかない
とにかく人の批判が大好きです。コメンテーターの方ですか?ってくらいに。それを当人に注意するなら相手の事を想って、というのもあり得ます。だけどそうではなくその場にいない人の悪口がとにかく好きなんです。
しかし戦士もまた陰口を言われていましたね。退職した人たちもその時いた人たちも、ほとんどが嫌いなのが戦士でした。「あの人って陰口多いから嫌い」って陰口言われていることに気づいてよ、そろそろ。
積極的に飲み会を開催する
戦士は職場以外でも交流を図ろうとします。もちろん社長の目の届く範囲で自分が開催していることをアピールします。
後でなんていわれるか怖いので若手は嫌々参加します。〇〇会といってバカにされていましたが。
その飲み会は社長はいつも不参加なので、その席では社長の悪口のオンパレードです。(いつも媚び売ってるくせに。)そして休み明けに「みんなで△△に飲みいってきました!」とか社長に報告します。
ただそれだけならまだしも飲み会で得た情報をこっそり社長に報告するのです。「○○が□□って言ってました。」という風に。
本当に人として最低ですよ。
終わりに
以上、僕が社畜だった時にいた企業戦士の話でした。
もちろん全ての企業戦士が悪い人ということではありません。それが会社のため社員のためになるなら企業戦士は貴重な存在です。
ただ僕が以前いた会社では全然違いました。何よりも自分の地位を守るために周りを利用し会社のためになっている体を振舞います。わりかし企業戦士と揶揄されてる時点で、戦士の本質は悪い人のような気もしますが。
しかし戦士がいたことで僕は転職できたしその先がホワイト企業だったし。こういう人にはならないと反面教師になったし。
ポジティブに考えれば得たものもありました!
それでは御覧いただいてありがとうございました!