エリンギのサラリーマンアラサーブログ

26歳で超絶ブラック企業から超絶ホワイト企業に転職できた男のブログ

ブラック企業に入社した初日の話

 

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はじめに

今日は僕がもう退職した以前のブラック企業についての話をしたいと思います。

今にして思えばまさに異常な空間でした。入社した当時から違和感ばかりで、社会人になって右も左も分からなかった僕からしてみれば、慣れるまで恐怖の連続でした。

1年半くらいで実績がつきはじめ、波にうまく乗れたこともあり、もう数年続けて働いてしまいましたが、最初の一年間は「どうしてこんな会社に入ってしまったのだろう」と、ただただ後悔していました。

やはり一般的な会社とは話が違うので、つっこみたくなる点が結構あります。今回はその入社初日にフォーカスして書いていきます。

 

 

入った瞬間から空気が重すぎる

面接が2回ほどあったのですが、その時は社員は9割くらい外勤していて、社長以外の役員も外出していたので、実際の社内の雰囲気は全く分かりませんでした。面接をした2回とも事務員さん2名と社長のみだったのです。だからそれほど空気は重くはなかったのですが、全員が集まる場では全く違いました。

まず出社時間が事前に言われていてその10分前に着いたのですが、もうすでにたいていの社員が出社している状況でした。新入社員は僕含めて5名で、全員事務所に付随する応接室に集められたのですが、扉越しの空気はまるでお葬式のようでした。

中では社長から、「これから自己紹介と一発芸やってもらうから」と全然笑えないジョーダンを飛ばされ、5分くらいして朝礼が始まり、事務所で挨拶を済ませました。

 

 

入社30分後に先輩がガチギレされる

朝礼が終わったら、先輩の車で近くの銀行に連れられキャッシュカードを作りにいかされました。そこで口座を新規開設する場合、最初に10円や100円、1000円など預ける場合ありますよね。そこで新入社員は全員100円を預けました。

全員作り終えて帰ってきてからです。社長がおもむろに「いくらあずけた?」と聞いてきました。5人は「100円です。」と答えました。

そしたら社長が連れて行った先輩を呼び出し大声でぶち切れです。内容は「なぜ100円しか入れてないのか」「せめて数千円からだろ」とかいうものです。

なんでも社長と近所の銀行にはパイプがあって、「うちで働いている社員であるならお世話になってる銀行にもっと最初に預けろ」「これでは銀行に給料の低い会社だと思われるだろ」と憤慨していました。

なら最初に言えよっていう説教が30分くらいありました。その後解放され営業の車に同行させてもらいました。

 

 

ネガティブなことしか聞かない同行

初日は課長でとの同行で、次の日は係長、順次下の社員と同行が繰り返されました。どの同行でも同じことではありますが、とにかくみんな揃って会社の悪口か、「よくこんな会社選んだね」というような発言ばかりでした。

特に会社そのものや、社長や上の役員に対しての批判が多かったです。今にしてみればあれは悪口というか事実だったような気もします。

そんな感じで丸一日ネガティブ発言オンパレードの車内にいました。それで会社に戻ったのが夕方6時過ぎでした。

 

 

謎の勉強会が始まる

会社に戻ったらほかの4名はもう帰ってきていました。僕もきて5人そろったので感想でも聞かれて退社かなーと思っていたら、朝と同じように5人応接室に集められました。そこで社長が「さて、なんの勉強するか?」と。

「・・・・、は?」って感じです。結局社長が決めたのは算数の勉強でした。

なんでも営業だから最低限算数の計算が出来ないと、取引先や新規の先には向かわせられないと。

でも今これやるんですか?って誰も言えずに、割り算や率の計算など教え込まれました。そして「明日問題作ってテストするから」と言われて勉強会の終了です。

 

 

一向に帰れる気配がない

勉強が終わって夜の8時前です。この時間、営業は全員帰ってきていてその日のまとめや明日の準備などします。そして明日取引先に納入する品出しが始まったのですが、社長が「座ってないで手伝え」と一言。

確か定時は6時前であったと思います。もちろん定時で帰れるとは思ってはいなかったものの、想像をはるかに超えていました。

明日の準備自体はとても簡単な作業しかやりませんでしたが、終わった時間が9時過ぎでした。先輩に聞くと「これが今日から毎日だよ」と。

終わったら順次帰れるかというと、結局社長が帰るか帰っていいか

今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」

のサインが出ないかしないと帰れないのです。また社員は事務所に残って着席して適当にデスクワークしたりしています。その5分後に「新人は帰っていいぞ」の一声。

こうして僕の入社初日は終了しました。

 

おわりに

これが僕が体験した入社初日の出来事です。

会社の説明や雇用の説明なんかは一切ありませんでした。「同行した時誰かに聞いてくれ」の一言です。違法かはわかりませんが、就業規則も渡されません。退職しても一回も見たこと無いので、書面として存在しないのかもしれません。

一日だけでどっと疲れが溜まり、帰ってからは夕食と風呂だけ済まして、すぐ眠りにつきました。

あの日感じた未来への絶望は今でも忘れられません。

 

それでは御覧いただき、ありがとうございました。