経験者が語るブラック企業の地獄の社員旅行
どうも、エリンギです。
今回は僕がブラック企業で働いていたころの実際体験した社員旅行について記事にしていこうと思います。
はじめに
皆さんが勤めている会社に社員旅行はありますか?あるという方の中で、その旅行についてどう思いますか?
僕が以前いた会社には年に一回、期の終わりに当然全社員強制参加の一泊二日の社員旅行がありました。
働いている人の中にはこの社員旅行が楽しみな人もいるかとは思います。ただ僕はこの旅行がマジで嫌いでした。一年間で一番嫌いな日でした。
一泊二日で行われるので完全に土日のプライベートは潰されるし、本来休みの日に先輩や上司、役員に気使うことも本当に嫌でした。
今回の記事では僕が体験した社員旅行の内容をあるある形式でお伝えしたいと思います。
あまりにも低予算すぎる
僕も幹事を一回経験したので分かるのですが、ありえないくらい予算が与えられません。以前の会社の予算だと、旅館に一泊二日で一人当たり1万5千円でした。20名ほどいるので30万円が限度でした。
この予算で観光して旅館に一泊二日だともうかなり限られた場所になります。
崖の上に駐車場があるおんぼろ旅館、合宿所ですか?って疑いたくなる旅館などです。
宿泊代以外にも部屋に置く酒類やおつまみ、観光代、コンパニオン代など総計すると絶対に予算は越えます。
宿泊費以外は幹事が支払って領収書を切って、後日社長から振り込みがあるのですが(お金はきちんと払ってくれていました)、この領収書を渡す時が恐怖以外の何物でもないのです。だいたいの旅行で予算オーバーするのでその度に社長の怒鳴り声が響きます。
役員以外行きたいと思う社員が誰一人として皆無
そもそも社員旅行が必要かどうか、という話。絶対必要ないです、はい。
社員旅行の目的として、疲れを癒す、団結力を上げる等あるかとは思いますが、かえって余計に疲れますし、仲の良い社員同士なら勝手に飲みに行った方がよっぽど楽しいです。
社員旅行に出す金あるなら、少しでも給料上げろ!って感じです。
お金を出してでも行きたくない旅行に、何一つメリットはないです。
軍隊かのような集団行動
自由な行動は許されません。上の人の徹底したわがままの元、プラグラムが組まれます。幹事は上の人のやりたいことは絶対プログラムにいれないといけないのです。
僕がいた会社では、どうでも良い社長好みのこってり系ラーメンを食べる時間や、なんの効果も感じられない寺社を巡る時間がありました。
旅館に着いてからもそれは続きます。
宴会、カラオケ、卓球、部屋飲み、朝食は全員そろうまで食べれないなど、全ての工程が全社員が参加していないといけません。
これから戦争でもするんですか?って感じです。
宴会の時間が最強クラスの鬱タイム
旅行の一番のメインになる宴会。普通の旅行ならおいしいお酒と豪華なご飯を食べる楽しいはずの時間がブラック企業の場合地獄絵図と化します。
まず席の配置から気使います。幹事で後ろから見てると、マジでヤクザの祝いの席ですか?って感じです。笑ってるのは上の人だけで若い人などは存在を消すごとくポツポツと喋っているだけです。
早いものがちで上の人へお酒をくみにいくのですが、一人ひとりへの説教兼ありがたいお話がめちゃくちゃ長いので聞いてる人も待っている人も憂鬱になります。
そして何より嫌なのが若手社員による余興です。僕が経験したのは、AKBをダンスしながら熱唱したり、女装しながらじゃんけん大会など行いました。費用は自腹です。
一人ではなかっただけマシですが、本当に逃げ出したい気持ちしかなかったですね。
それと、余興からの無茶ぶり。急に「おい〇〇、△△やれ!」など突然断れない状況下に陥れられます。断ればシュッと時間が止まります。指示されたことが具体的ならまだしも、「なんかおもいろいことやれ!」って、いやいや芸人さんでもそんなんやらねーわ。
当日の幹事の最大の仕事は上の人のお守り
とにかく上の人はお酒が好きです。だいたいお酒が好きでなければ宴会中心の社員旅行なんて開催されません。
好きに飲んで好きに酔うのでいきすぎると完全にコントロールが効かなくなります。自分のわがままで決めたプログラムももうどうでもよくなってだいたい時間も押します。若い女性社員やコンパニオンさんにだる絡みするため、間に入って仲裁します。騒ぎ疲れて朝食に間に合わないと困るので、朝起こしに向かいます。旅行が終わってからも一番最後まで残り、精いっぱいの感謝を告げてから帰宅します。
最大限楽しんでもらえるよう、お守りとしての役目に全力を注がなければいけないのです。
おわりに
以上、ざっと僕が体験した社員旅行であったことを書いてみました。
何の意味もない修行です。
上の人しか楽しくない社員旅行が撲滅することを願いながらこの記事を締めたいと思います!
御覧いただきありがとうございました!